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JST CREST EMS HARPS OASIS

http://psel01.ee.kagu.tus.ac.jp/harps/oasis/

 

JST CREST研究領域「分散協調型エネルギー管理システム構築のための理論及び基盤技術の創出と融合展開」(CREST EMS)

研究総括:藤田 政之 教授(東京工業大学)

研究課題名「太陽光発電予測に基づく調和型電力系統制御のためのシステム理論構築」(HARPS)

研究代表者:井村 順一 教授(東京工業大学)(井村チーム)

研究題目:電力系統運用・市場モデルによる調和型アグリゲータの評価

主たる共同研究者:山口 順之(山口グループ)

 

【研究実施項目・概要】
① 電力系統運用・市場モデルの確率的最適化モジュールの開発(需給制御ユニット)
 最適な調和型アグリゲータの在り方や制度を検討するために、予測を利用した従来電源UCおよびEDC手法と、予測大外れにも対応可能なLFC手法を考慮した確率的な需給状況を取り扱うことのできる系統運用の最適化モジュールを開発する。電力系統運用上の問題を詳細に扱うために、様々な時間粒度の電力需給を模擬できるモジュールとする。また、多数の市場参加者・調和型アグリゲータを考慮するために、系統縮約手法の検討を行う。
② 電力系統運用・市場モデルの取引約定モジュールの開発(基盤理論ユニット)
 最適な調和型アグリゲータの在り方や制度を検討するために、再生可能エネルギーやデマンドレスポンスを考慮し、エネルギーや調整力の約定量を共最適化する電力系統運用・市場モデルを開発する。最適化のための並列計算手法の比較検討を行う。これにより、各市場参加者が必要とする、あるいは提供する不確実性対応のアンシラリーサービスが、信頼度を維持しつつ、最経済に系統全体に配分されるか分析する。
③ 電力系統運用・市場モデルによる中間層の融合的な評価(基盤理論ユニット)
 項目①、②で開発した、電力系統運用・市場モデルの定量分析に基づく最適な調和型アグリゲータの在り方や制度の提言を行う。調和型アグリゲータが有すべき規模や備えるべき機能を、各調和型アグリゲータ単位あるいは系統全体で評価する。

 

【チーム内での役割・必要性】
本研究題目は、コラボルーム構築の作業の一体として推進し、他チームとの融合研究に活用する。コレボルームでは、複数グループとのデータチェックやインタフェース作成などの連携準備を行い、まずは、グループ1対1連携による数値実験を可能にする。項目①では、送配電制御ユニットとの融合研究ができるよう、電力ネットワークの考慮も行う。

 

【研究期間】
平成27年4月1日から平成32年3月31日まで(5年間)